北海道はエゾシカ被害も深刻です
佐藤です。
昨日は北海道でもカラスの被害が深刻だという記事を書きました。
しかし、カラスの他にも野生生物の被害は他にも深刻なものが多々ありまして・・・
そういえばキツネの記事も書きましたし、北海道はさすが大自然って感じですね。
さて、私は5年ほど北海道を離れ神奈川に住んでいたのですが(2010年頃から)
その頃、地方ネタを扱うテレビ番組で「最近北海道では鹿肉を食べるのが当たり前になっており、スーパーでも豚肉や牛肉と一緒に普通に鹿肉を売っている。家庭の食卓にも並ぶ」とやっており、
私が北海道から離れてたった一年でそこまで北海道の食文化は変わったのか!?と驚きました。
しかし、実家や北海道に住む友人に鹿肉のことについて聞くと「そんなことはない、鹿肉なんか食べたことない」という人ばかり。
テレビで自分の地元が扱われて見たら、地元が自分の知らない世界になっていたのでいざ地元の人に聞いたら「ぜんぜんそんな事はない」と言われる・・・
地方出身者あるあるです。
しかし、なんで急にテレビで「北海道では鹿肉を食べるのが当たり前」なんて話になっ
てしまったのでしょうか?
エゾシカ被害が深刻だった
北海道のサイトを見ると、エゾシカについての独立したページがあります(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/est/)
引用すると、
明治期の大雪と乱獲により一時は絶滅寸前にまで減少しましたが、その後の保護政策や生息環境の改変などの結果、分布域を拡大しながら生息数を増やしております。現在は農林業被害や交通事故の増加、強度の採食や踏み付けによる生態系への影響などが深刻な社会問題となっています。
と書いており、近年はエゾシカが増えすぎて農林業被害は年間数十億円、エゾシカとの車やJR車両との衝突事故が頻発しているのだとか。
【衝撃映像・前面展望】列車がエゾシカと衝突する瞬間 (HD推奨)
エゾシカは体も大きいので、車へのダメージもかなりのものだとか。
エゾシカ一頭と衝突して車を修復するにも、最低40万円はかかるそうです。
北海道の国土交通省が「エゾシカ衝突事故マップ」なんてのを発表しているほどです。
≪お知らせ≫『エゾシカ衝突事故マップ』がさらに充実しました!-たんちょう釧路空港
そこで、2010年頃から北海道では増えすぎたエゾシカを減らすために打ち出した対策が・・・「エゾシカを食べる」ことです。
結局エゾシカを捕獲しても、その死体を廃棄するだけで、といっても廃棄するにもお金がかかるので死体が放置状態になっていたのが問題になっていたそうです。
そこで、捕獲したエゾシカを有効活用しようと北海道が打ち出した対策が「鹿肉の普及」だったわけですね。
私は、まだ北海道に帰って来たばかりなのでぶっちゃけエゾシカを食べたことがありません。
エゾシカと聞くと、野生だし生臭そうなイメージがありますが、最近は精肉技術の向上もありかなり美味しいそうです。
それがいろいろ捻じ曲がって東京に伝わった結果が「北海道では鹿肉が当たり前のように食べられている!」になってしまった訳ですね。
まあ、北海道はジンギスカンを食べますから、鹿肉を食べていてもおかしくないと思われるでしょうが・・・
しかし、2010年頃から北海道で「鹿肉を食べよう」と普及活動をしている訳ですが、
相変わらずスーパーでは鹿肉は売っていませんし、地元の住民でも鹿肉を食べたことがあるという人はめったにいません。
でも、調べると北海道の居酒屋さんなどで鹿肉料理を出すお店はたくさんありますし、
私の地元・旭川にも鹿肉専門の会社があるようです。
JA直営店などで販売しているようなので、今度、是非食べてみようかと思います。
エゾシカを入手した際は、是非このブログで報告をしたいと思います。