スタルヒンゆかりの地、旭川
佐藤です。
私の住む北海道旭川市は、杉村太蔵さん、とにかく明るい安村さん、玉置浩二さんなど様々な著名人を輩出しましたが、
旭川を代表する有名人の中でも特筆すべきがスタルヒンです。
正式名称を、ヴィクトル・スタルヒン。
以下ウィキペディアからの引用ですが
沢村栄治、野口二郎、藤本英雄と並ぶプロ野球黎明期の大投手で、NPB史上初の通算300勝を達成、稲尾和久と並ぶシーズン最多勝利記録も保持している。また、日本プロ野球界初の外国生まれの選手であった。
ウィキペディア「ヴィクトル・スタルヒン」2017年3月13日 (月) 07:30 UTC。
日本プロ野球初期の初の外国人選手にして大投手だったわけです。
ロシア革命のときに日本に亡命し、旭川に来たスタルヒン。そして日本プロ野球界の大スターになった訳ですから、旭川市民にとっては忘れられない存在なのです。
そして、1984年に完成した旭川市営球場には「スタルヒン球場」の名がつきました。
スタルヒン球場の写真。引用元:http://photo.hokkaido-blog.com/html/12/sutaruhinkyujyo.html
スタルヒン球場の前には、スタルヒンを讃えて、銅像もあります。
高校野球からナイターまで開催され、冬はここが雪山になりチューブ滑りができる施設になります。
旭川の中学・高校生は陸上大会などをこのスタルヒン球場で行います。
野球に興味のない人でも、旭川で生まれ育ったら絶対に何度も訪れたことのある施設です。
今はどうか知りませんが、スタルヒン球場のトイレはトルコ式便器だったのが印象的ですね。
スタルヒン球場のおかげで旭川市民は大体この便器の使い方を知っていますが、初見の人は戸惑うでしょう。
男子トイレはこれでした。
80年代にできた建物でよく採用されていたトイレらしく、今ではあまり現存しない貴重なものらしいです。
それにしても珍しい形ですよね。
さて、スタルヒン球場は旭川市民以外でも、野球が好きな人なら知っている人も多いかと思います。
しかし、野球に詳しい人、中には旭川市民でも知らないもうひとつのスタルヒンの名を関した土地があります。
その名も、「旭川八条スタルヒン通り」。
かつてスタルヒンが住んでいた家があったという通りです。
以前もこのブログで紹介した、旭川のロータリーから市役所に向かう通りです。
スタルヒンが住んでいた家があった場所は現在マンションになっており、かつてスタルヒンが住んでいたことを表す看板のようなものが設置されています。
また、その通りにあるローソンの店名は「ローソン八条スタルヒン通り店」、
その通りにある銭湯「旭鉱泉湯 八条プレジャー」には「ようこそスタルヒン通り」というのぼりを掲げています。
スタルヒンが住んでいた頃は、この「旭鉱泉湯」に、スタルヒンが野球の練習で疲れた体を癒しに通っていたそうです。
スタルヒンが通っていた銭湯が現存しているのも凄いですね。
この「旭鉱泉湯」は、スタルヒンの生涯を追った映画「青い目の日本人スタルヒン」の撮影現場にもなり、その撮影風景の様子が旭鉱泉湯の中に飾られています。
旭川を訪れた野球ファンの方は、スタルヒン球場に行く方は多いかと思いますが、
なかなかスタルヒン通りに訪れる方は少ないと思います。
旭川駅前からですと、スタルヒン球場よりもスタルヒン通りのほうが近いので、
旭川にお寄りの際はぜひ散歩してみてはいかがでしょうか。